小児診療科医である、小柳憲司先生が書いた
「学校にいけない子供たちへの対応ハンドブック」
の中には、対応について
本人のエネルギーの高さ
と
学校へのハードルの高さ
を評価することという話があります。
私も、スクールカウンセラーをしていた時に、
本人にどれくらいの強さで登校を促せばいいのか、
逆に全く言わない方がいいのか、
という趣旨の質問を何度も受けています。
正直言うと、本人の状態によるとしか言いようがなく
誰にでも一様に同じ対応というのは、やはりあり得ないのです。
本人の今の状態に照らし合わせて、程度を決めるというのが本当のところです。
小柳先生の本にもあるように、
本人の元気さと、本にとっての学校へのハードルの高さの兼ね合いという事です。
ただ、その程度を図るのが難しいのだと思います。
私の経験上、身体症状を出す(お腹が痛い、頭が痛いなど)
場合は、まだ本人のエネルギーが足りていないと考える方がいいと思います。
通常、学校でストレス要因があり不登校になる場合は、
多くの場合は学校に行かないことでエネルギーが溜まる方向に向かうことが多いでしょう。
学校に行きづらくなってきた頃、初めのうちは、登校を促す方が良いでしょう。
それで、話を聞いたり勇気づけをすることで行けることもあるからです。
しかし、そこで本人にとってどの程度ハードルが高いのかを見極めることになります。
それでも学校へ行くのが難しい場合は、しばらくエネルギーを溜める時間が必要であるということになります。
当塾では、初めエネルギーが無いうちには、エネルギーを溜めていく作業をします。
なるべく本人が好きなことを組み込みながら時間を過ごしていくことになります。
少しエネルギーが溜まってきたところで、出来るところから少しずつ勉強を行い、
自信をつけていってもらうという過程を実施していきます。
生活リズムなども整えて行けるよう、学校に戻る前には
登校トレーニング を行うこともあります。
本人の状態に合わせて臨機応変に対応していきますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
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