小児診療科医である、小柳憲司先生が書いた
「学校にいけない子供たちへの対応ハンドブック」
の中では、不登校をタイプに分類しています。
前回の文部科学省のアンケートによる5つのタイプとは違い、
医療的な観点から分類されています。
本の中では、下記の5つのタイプに分類しています。
・適応障害型
外因主体型、内因主体型、過剰適応型 ・未熟・回避型 外向型、内向型 (出典「学校にいけない子供たちへの対応ハンドブック」小柳憲司著) |
まず、「適応障害型」、「未熟・回避型」に大別し
それぞれをいくつかに分類しています。
適応障害型は、学校生活が苦痛なのだろうと予測がつくもの
未熟・回避型は、どうして学校に行かないのか、周囲が納得できる理由が見つからないもの
と分けてあります。
もう少し、細かく見ていきましょう。
適応障害型の
外因主体型:子どもの性質には大きな問題がないが、いじめなどのトラブルによって傷ついて学校にいけなかったものです。
内因主体型:子ども自身がもともと社会適応を難しくする要因を持っているため、ストレスを徐々に溜め込み、それが不登校の要因になっているものです。この背景には、発達障害などの性質が影響している場合があります。
過剰適応型:周囲の期待に応えようと頑張りすぎて、不登校に陥ってしまったもの。社会適応が良く、優等生や良い子と思われている子が陥りやすいタイプだと思います。
未熟・回避型の
外向型:学校をさぼったり、遊びまわったりして学校に行かないタイプ。
内向型:学校に行くのが面倒くさいと、家でダラダラと生活するタイプ。家でゲームばかりして引きこもっているタイプがこのタイプに当たります。
小柳医師は、子どもの心のエネルギー量と学校というハードルの高さで対応を決めていくと記載しています。
その点について、次回記載したいと思います。
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